なぜあのクリニックは人が辞めないのか?スタッフが自ら動く組織の作り方と院長の役割

「数字としては達成できているのに、なぜか心が通っていない気がする」「目標は達成しているのに、充実感がない」そんな感覚を抱いたことはありませんか?

今回の動画では、クリニックアカデミー代表・遠藤が、なぜこの活動を始めたのか、その原点となった経験を石上院長との対談形式で語っています。実は遠藤自身も、かつて組織マネジメントで同じような苦しみを経験していました。

動画の中で遠藤氏はこう振り返っています。

「結果はすごく出るんですけど、何か心が通ってないみたいな感じのことがあって、なんかこう悩んだ時期があるんですよね」

では、具体的にどういうことなのか。動画の内容をもとに、ポイントを整理してご紹介します。

目次

「達成」だけでは満たされなかった過去

クリニックは女性スタッフが多い組織です。院長先生は地頭の良いエリートである一方、女性の医療事務さんや看護師さんとの間には、ある種の「溝」が生まれやすい構造があります。

遠藤自身も、かつてマネジメントが難しく、女性スタッフを排除してしまった時期があったと振り返っています。その結果、数字としては成果が出たものの、心が通っていない状態になってしまいました。

そこで遠藤が考えたのは、「自分が他界するとき、本当に何を思い出すのか」ということでした。年商の数字ではなく、みんなと喜びを分かち合った瞬間や、お客様が笑顔で喜んでくれた場面。それこそが人生の本質ではないかと気づいたのです。

この気づきから、絆を深めながらも目標をしっかり達成していく組織を作りたいという思いが生まれました。

石上院長との出会い

遠藤と石上院長の出会いは、約5年前のセミナーがきっかけでした。当初は夫婦関係に関する相談から始まり、その後クリニックの組織マネジメントへと発展していったといいます。

そこで掲げられたのが「誰も取りこぼさないマネジメント」という考え方です。心の側面を含めた人事評価制度を取り入れながら、女性スタッフを優しく受け止めつつ、目標に向かって本気で人生を生きるサポートをしていく。これが石上整形外科クリニックでの取り組みのスタートでした。

スタッフは本来「役に立ちたい」と思っている

クリニックアカデミーの根底にある考え方は、とてもシンプルです。

遠藤が伝える基本的な考え方
スタッフは自己肯定感が低く、「できない」にフォーカスしてしまう傾向がある。しかし、もともとスタッフは院長先生の役に立ちたいと思っている。ただ、そのための「あり方」と「やり方」がわからないだけ。スタッフが悪いわけでも、院長先生が悪いわけでもない。

この「あり方」と「やり方」を伝えることで、スタッフは自ら進んで責任を持つようになり、院長先生も前を向いて患者様に集中できるようになる——そういう循環が生まれると遠藤は語ります。

そして、組織の空気感が良くなれば、その雰囲気はクリニックを訪れる患者様にも伝わります。患者様が癒され、地域が幸せになり、それが日本全国に広がっていく。

遠藤はこのビジョンに向かって活動しているといいます。

自己受容という考え方

動画の中では、石上院長自身の変化についても語られています。かつては「人生はくそゲー」だと感じていたという石上院長ですが、自己受容によって世界の見え方が変わり、「人生ってなんて楽しいんだ」と感じられるようになったといいます。

この心の成長が、リーダーシップやマネジメントにつながり、仲間が成長していく姿に喜びを感じられるようになった——そう振り返っています。

遠藤は、この「自己受容」という考え方が、クリニックマネジメントにおいて重要な鍵になると説明しています。本人が幸せになるだけでなく、周りの人も、そして患者様も幸せになる。

そんな循環を生み出すことができるといいます。

知らず知らずのうちに溜まっていくもの

医療現場には、いわゆる営業組織のような「成約目標」「売上目標」を追いかけるテンションはあまりありません。患者さんの役に立つことで結果的に売上も上がる、という構造です。

ただ、達成だけを追い求めると、現場で働くスタッフの心がついていけなくなることがあります。人は知らず知らずのうちに、ストレスや疲れを自分の中に溜め込んでしまい、ある日突然「もう無理だ」という形で表面化してしまう。

遠藤はこの構造を指摘しています。

大切なのは、こうした仕組みを事前に知っておくこと。あらかじめ「こういう状態になるとこうなりやすい」ということを言語化して伝えておくことで、予防につながるといいます。

人間関係こそが、幸せの土台

動画の後半では、遠藤自身の「幸せの定義」についても語られています。遠藤にとって最も大切なのは、奥様との関係性。奥様の幸せが自分の幸せであり、そこから子ども、仲間、仕事へと関係性が広がっていくという考え方です。

クリニックでは、奥様が事務長を務めているケースが多くあります。仕事とプライベートの両方で良好な関係を築くことは、決して簡単なことではありません。家庭内でのすれ違いが、職場での女性スタッフの離職につながってしまうケースもあるといいます。

遠藤は、院長先生との関係を20年、30年という長期的なスパンで考えており、結果として8割以上のクリニックから継続して選ばれているといいます。

院長先生がビジョンど真ん中で生きること

動画の最後で、遠藤は自身の人生の理念についても触れています。短期的な成功や快楽ではなく、長期的に持続する深い幸福感を、みんなで感じていくこと。それが遠藤の理念だといいます。

そして、クリニックアカデミーが掲げる目標として、院長先生がビジョンど真ん中で生きるためのリーダーを「100院作る」というビジョンが語られています。そういったリーダーが育つことで、院長先生もスタッフも、「ここにいていい」という実感を持てる空間が生まれていく——そのお手伝いをしたい、という思いで活動を続けているといいます。

院長先生がなぜ今のやり方に悩んでいるのか、そしてその悩みがどこから来ているのか。

遠藤自身の経験を通して語られる今回の動画は、これからの組織づくりを考えるうえで大きなヒントになるはずです。ぜひご覧ください。

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